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2024-03-15 超短編小説「猫角家の人々」その74

世に、マスコミ志望の若い女などいくらでもいる。DBSテレビ報道局のNY支局長ともなれば、肩書をひけらかすだけで、いい女が寄ってくる。美味しそうなのを物色し、いつもの通り、デートレイプ・ドラッグで酩酊させ、ホテルに連れ込んで下着を脱がせる。そんな薬が、NYで使われ出して社会問題化して久しい。過剰摂取で死者も出ているのだ。

勿論、内緒で写真も撮っておく。万が一のための保険替わりだ。被害者が騒ぎ出したら、「この写真をばらまくぞ」と脅す必要が出てくる場面もあるかもしれない。半裸に剥かれた被害者の昏倒状態の写真を何枚も撮っておく。罪悪感はない。業界の仲間はみんなやっている。誰だって、マスコミ志望の女子大生など、片っ端から嵌め捨てている。俺だけじゃない。

「デート・レイプ・ドラッグ」なる薬物は、そもそもは麻酔薬などに使われていたものだ。ガンマヒドロキシ酪酸、ケタミン、フルニトラゼパムなどだ。酒に混入させると、意識が突然亡くなり、記憶もその間は遮断される。レイプされてもレイプされたと自覚できない場合すらあるのだ。レイプ犯罪には好都合の薬なのだ。薬局では手に入らない。裏社会の伝手がなければ入手できない。

数年前、某M大学の新歓コンパで、女子学生ばかりが意識を失い、路上に横たわった事件があった。大学は、事件を揉み消し、警察も不問に付した。デートレイプドラッグが使用されたのである。上級生の男子学生が、面白半分に、クスリを女子学生の酒に混入させた。普段から、この類の遊びに薬を使って、片っ端から女子学生を食い物にしていたのであろう。本来なら「終身刑」であるべき凶悪犯罪だ。

安倍朝鮮悪心臓の盟友、元DBSの無駄口には、裏社会の伝手がある。安倍という親玉にくっついてお追従していれば、大概のことは裏社会に頼んで「忖度」してもらえる。今回もいつも通り、首尾よく、御馳走を頂戴して楽しめるはずだった。あわよくば、このとびっきりの美女を愛人にして、暫くはこの女で楽しもうと思っていた。だから、事後、「君が好きだから我慢できなかった。」と、クスリを使ってレイプしたことを彼女に漏らしてしまった。関係を継続したかったからだ。

朱里さんは、その時初めて、自分がレイプ被害にあったことを知った。他の女なら、間違いなく泣き寝入りするはずだった。写真をちらつかせれば、確実に一生黙っていてくれるはずだった。だが、朱里さんは違った。彼女は、警察に通報した。警視庁は、当初の段階では、まともに機能した。ホテルの防犯カメラに、無駄口が、朱里さんを抱きかかえて運んでいく姿が映っていた。それを朱里さんにも見せたのだ。警視庁は、NYから帰国する無駄口を成田空港で待ち構えた。準強姦罪で逮捕するためだ。だが、土壇場で、逮捕は中止された。当時の警視庁刑事部長中村某が、逮捕を中止させたのだ。当の本人が、自分が中止を命令したと言っているのだ。勿論、安倍官邸筋からの指示に基づいてのことだ。その後、無駄口は書類送検されたが、嫌疑不十分で不起訴処分となった。

朱里さんは、納得しない。司法クラブで記者会見を開く。自ら、素顔を晒して、警察への不審を語る。ここから、朱里さんの勇気が荒れ野に道を拓くのだ。彼女は、無意識のうちに、警察と朝鮮悪の癒着を暴こうとしているのだ。

無駄口は、流石に、ヤバイと思ったらしく、この事件をきっかけにDBSを退職した。そののちは、安倍専属のお追従ジャーナリストとしてテレビ出演などで活躍している。朱里さんの勇気ある行動は、「警察と政治権力が癒着している」事実を表に引き出したのだ。警察は、朝鮮悪の親玉の子分のレイプは隠蔽してくれるのだ。朝鮮悪に従順に動く警察の組織内組織が出来上がっている。そして、高位の幹部が、その朝鮮悪組織に属している。朝鮮悪構成員だからこそ、出世できるのだ。

警察が正義のために働かない。朝鮮悪の利益供与団体に過ぎないのだ。警視庁本庁も、池袋署も高島平署も愛知県警中署も、朝鮮悪裏社会と癒着した悪徳警官だらけなのだ。この警察悪の存在を世に知らしめることになるのが、朱里さんなのである。(続く)